引越しの手続きは、役所や警察署など平日しか開いていない窓口が多く、「何日も休めない……」と困る人は少なくありません。

でも、手続きを1つずつ見ていくと、スマホや郵送でできるもの、土日に受け付けている場所があるもの、家族に頼めるものがけっこうあります。
この記事では、引越しの手続きを「やり方」で3つに分けて、平日に休む日をできるだけ少なくする方法をまとめました。

この記事のまとめ
  • 転出届・郵便の転送届・電気ガス水道・銀行やカードは、スマホや郵送でできるものが多い
  • 転入届・転居届は窓口だけ。ただし土曜に開いている役所もある
  • 運転免許証の住所変更は、日曜に受け付ける試験場などがある地域も
  • 平日にしかできない手続きは、転入届の日にまとめて済ませる

平日に休めない人の手続きを3つに分けた図。スマホ・郵送でできる:転出届、郵便の転送届、電気・ガス・水道、銀行・カード。土日にできる場所もある:転入届・転居届(土曜開庁の役所)、運転免許証(日曜受付の試験場など)、ガス開栓の立ち会い(家族でも可)。平日の窓口は1日にまとめる:転入届・転居届とマイナンバーカード、国民健康保険・児童手当

1. スマホ・郵送でできる手続き

まずは、窓口に行かなくても済む手続きから片づけましょう。

手続きできる方法ポイント
転出届マイナポータル(オンライン)・郵送マイナンバーカードがあれば、夜間や祝日でもいつでも申請できる(新宿区)
郵便の転送届e転居(Webサイト・郵便局アプリ)24時間申し込める(日本郵便)
電気・ガス・水道各社のWebサイトなど停止と開始の両方を申し込む
銀行・クレジットカードアプリ・Web・郵送など方法は会社によって違う

転出届はオンラインか郵送で

別の市区町村へ引越す場合、マイナンバーカードがあれば、マイナポータルから転出届を出せます。新宿区は、マイナポータルなら「夜間や祝日など、いつでも」手続きできると案内しています。
マイナンバーカードがない人も、郵送で転出届を出せる市区町村があります(新宿区など)。

くわしくは転出届はいつから出せる?にまとめています。

郵便の転送届はe転居で

郵便局の転居届は、Webサイトや郵便局アプリのe転居から、24時間申し込めます(日本郵便)。登録まで3〜7営業日かかるので、引越しの1週間前までに出しておきましょう(郵便の転送届はいつまでに出す?)。

銀行・カードはアプリやWebで

ゆうちょ銀行のように、アプリやインターネットバンキングで住所変更できる銀行があります。クレジットカードも、書面のほかインターネットなどで変更できる場合があります(日本クレジット協会)。
ただし、銀行の手続きには新しい住所が書かれた本人確認書類が必要なことが多いので、免許証やマイナンバーカードの住所を先に変えておくとスムーズです(銀行・クレジットカード・携帯の住所変更)。

2. 土日にできる場所もある手続き

転入届・転居届:土曜に開いている役所もある

転入届・転居届は、引越したあとに窓口で出す手続きです。転入届・転居届はオンラインでは出せず、窓口での手続きになります(新宿区)。

ただ、市区町村によっては土曜日に窓口を開けているところがあります。たとえば横浜市では、毎月第2・第4土曜日の午前9時から正午まで、区役所の窓口を開けています。この日は次の手続きを受け付けています(横浜市)。

  • 住民票・戸籍・印鑑登録・マイナンバーカードなどの届出や手続き
  • 国民健康保険・国民年金の手続き
  • 児童手当の申請
土曜の窓口は混みやすい

横浜市は、土曜の開庁日は混雑しやすく、とくに終わり間際(11時〜正午)は混むと案内しています。郵送やオンラインでできる手続きは、そちらを使うようにすすめています。

土曜や日曜に窓口を開けているかどうかは、市区町村によって違います。引越し先の市区町村のホームページで、「休日開庁」「土曜開庁」と調べてみましょう。

運転免許証:日曜に受け付ける窓口がある地域も

運転免許証の住所変更は、警察署や運転免許センターなどで手続きします。警察署は平日だけのところが多いですが、日曜日に受け付けている場所がある地域もあります。

都道府県日曜日の受付
東京都運転免許試験場で受付あり(警視庁)
埼玉県運転免許センターで受付あり(埼玉県警察)
北海道受付なし(北海道警察)

また、家族などの代理人が手続きできる場合もあります。たとえば東京都では、本人と同じ住民票に載っている人なら、代理人として申請できます(警視庁)。くわしくは免許証の住所変更はいつまで?を見てください。

ガスの開栓:立ち会いは家族でもOK

新居でガスを使いはじめるときは、開栓の立ち会いが必要です。立ち会いは本人でなくても、家族や管理人さんなどの代理人でも大丈夫です(東京ガス)。予約の時間帯に家にいられないときは、家族に頼む方法もあります(引越しの電気・ガス・水道の手続きはいつまで?)。

3. 平日の窓口は「1日」にまとめる

土曜に開いていない市区町村では、転入届・転居届のために平日に1日休む必要があります。そのときは、同じ日にできる手続きを全部まとめて済ませましょう。

  1. 転入届(転居届)
  2. マイナンバーカードの住所変更(家族全員分のカードと暗証番号を持っていく)
  3. 国民健康保険の加入(入っている人)
  4. 児童手当の申請(子どもがいる人)
  5. 時間があれば、住民票の写しをもらっておく(車の手続きなどで使う)

持ち物や、同じ日に済ませたい手続きの一覧は、転入届の期限はいつまで?にまとめています。同じ市区町村の中の引越しなら、転居届を見てください。

家族に頼める手続きもある

転居届は、本人のほか、同じ世帯の人も届け出られます。代理人が出す場合は委任状が必要です(新宿区)。だれが行くかを家族で分担すると、1人あたりの休みを減らせます。

期限は「14日以内」

転入届・転居届は、住み始めてから14日以内に出す決まりです(総務省)。平日に休めないからといって後回しにすると、期限を過ぎてしまいます。引越しが決まったら、休む日を先に決めておきましょう。

平日に休めない人の段取り(例)

時期やること方法
引越しの1〜2週間前転出届・郵便の転送届・電気ガス水道スマホ
引越し当日ガス開栓の立ち会い本人または家族
引越し後の土曜または休みの日転入届+マイナンバーカード+国保・児童手当窓口(1日で)
引越し後の日曜など運転免許証の住所変更日曜受付の窓口がある地域なら
そのあと銀行・カード・携帯の住所変更アプリ・Web

自分に必要な手続きだけを、日付つきで一覧にしたいときは、下の診断を使ってみてください。引越し日を入れると、役所の休みの日を避けたおすすめ日を出します。

まとめ

  • スマホ・郵送でできる手続き(転出届・郵便・ライフライン・銀行カード)は、先に済ませる
  • 転入届・転居届は窓口だけ。土曜に開いている役所もあるので、引越し先の市区町村で確認する
  • 運転免許証は、日曜に受け付ける窓口がある地域もある。代理人が手続きできる場合も
  • 平日にしかできない手続きは、転入届の日に1日でまとめる。期限の14日以内は守る

あわせて読みたい

参考:新宿区「3・4・5月期における転入・転出の手続きについて」/新宿区「転居届(新宿区内で引越ししたとき)」/横浜市「第2・第4土曜日の区役所窓口開庁について」/日本郵便「転居・転送サービス」/ゆうちょ銀行「住所・氏名・印章の変更」/日本クレジット協会「住所などの各種変更手続きについて」/警視庁「運転免許証の記載事項変更」/埼玉県警察「記載事項変更」/北海道警察「記載事項変更」/総務省「住所の異動届は正しく行われていますか?」