結論:子どもがいる引越しで必要な手続き
  • 保育園:引越しが決まったらすぐ、引越し先の自治体に申込みの方法と締切を確認する(引越し前でも申し込める自治体がある)
  • 小・中学校:今の学校で書類を受け取り、引越し先の役所で入学通知書をもらって、新しい学校へ
  • 高校:転入学には選抜があり、時期も決まっている。決まったらすぐ今の学校に相談
  • 児童手当:転出予定日の翌日から15日以内に、引越し先で申請
  • 子どもの医療費助成:引越し先ですぐ申請(横浜市では申請した日から助成)

子どもがいる引越しは、大人だけの引越しより手続きが増えます。しかも、保育園の締切や児童手当の「15日以内」のように、遅れると困る期限がいくつもあります。
この記事では、子どもの年代ごとに必要な手続きを一覧にしました。

子どもがいる引越しの手続きを年代別にまとめた図。保育園・幼稚園の子は保育園の申込みを引越しが決まったらすぐ。小学生・中学生は今の学校で在学証明書などを受け取り、新しい役所で入学通知書をもらって新しい学校へ。高校生は転入学に選抜・時期があるので決まったらすぐ相談。子ども全員は児童手当を転出予定日の翌日から15日以内、医療費助成を新しい役所ですぐ申請

子どもがいる引越しの手続き一覧

手続き対象いつどこで
保育園の申込み・転園保育園に通う(通いたい)子引越しが決まったらすぐ引越し先の自治体
転校の連絡・書類の受け取り小学生・中学生最終登校日に書類を受け取る今の学校
転入学の手続き小学生・中学生転入届と同じ日引越し先の役所 → 新しい学校
高校の転入学の相談高校生引越しが決まったらすぐ今の学校・引越し先の都道府県の教育委員会
児童手当高校生年代までの子転出予定日の翌日から15日以内引越し先の市区町村
子どもの医療費助成対象年齢は自治体による転入したらすぐ引越し前・引越し先の市区町村
転入届・マイナンバーカード家族全員住み始めてから14日以内引越し先の市区町村

保育園:引越しが決まったらすぐ確認

保育園の申込みは、引越し先の自治体で行います。申込みの締切は自治体ごとに決まっているので、引越しが決まったらすぐに確認しましょう。

たとえば横浜市では、次のように案内しています。

  • 市外から引越してくる人も、利用開始日の前日までに転入予定であるなどの条件を満たせば、引越し前に申し込める
  • 申込先は、引越し先の区の区役所(こども家庭支援課)
  • 転入予定であることがわかる書類として、賃貸契約書や売買契約書などのコピーを出す
  • 4月からの入所は、前の年の秋に一次の申請期間がある(例:2027年4月入所の一次申請は2026年10月1日〜28日)

今の保育園には、退園することを伝えます。横浜市では、市外へ引越したあとも横浜市の保育園を使い続けたい場合は、事前に区役所に相談し、引越し先の市区町村で認定を受けるなどの手続きが必要だとしています。

小・中学校:書類を受け取って、役所 → 新しい学校へ

公立の小・中学校の転校は、横浜市の案内では次の3ステップです。

  1. 今の学校で転学の届出をして、最終登校日に「在学証明書」と「教科用図書給与証明書」などを受け取る
  2. 引越し先の役所で転入届を出すときに、在学証明書を見せて、転入する学校が書かれた「入学通知書」をもらう
  3. 新しい学校に、入学通知書と、今の学校でもらった書類を持っていく
役所での手続きは最終登校日のあと

横浜市では、区役所での転学の手続きは、今の学校の最終登校日以降でないとできないとしています。書類を受け取ってから役所へ行きましょう。

同じ市区町村の中の引越しでも、学区(通学区域)が変わると転校になります。学区が変わるかどうかは、今の学校や役所に確認してください。
入学通知書の名前(「転入学通知書」など)や手続きの細かい流れは、自治体によって違います。

高校:転入学には選抜がある

高校の転校(転入学)は、小・中学校と違って、転入学の選抜があり、実施の時期も決まっています。たとえば神奈川県の公立高校では、4月1日付け、9月1日付け、1月1日付けなどの時期ごとに、転入学・編入学者の選抜を行っています。

引越しが決まったら、すぐに今の学校の先生に相談しましょう。引越し先の都道府県の教育委員会にも、転入学の相談窓口があります(神奈川県の「転編入学情報センター」など)。

児童手当:転出予定日の翌日から15日以内

別の市区町村へ引越すときは、児童手当を引越し先で申請し直します。転出予定日の翌日から15日以内に申請すれば、手当は途切れません(15日特例)。遅れると、遅れた月の分がもらえなくなることがあります。

くわしくは引越しで児童手当はどうなる?にまとめています。

子どもの医療費助成:引越し先ですぐ申請

子どもの医療費助成(自治体によって「小児医療費助成」「子ども医療費助成」などの名前)は、住んでいる市区町村の制度です。引越したら、手続きが必要です。

横浜市の例では、次のとおりです。

横浜市の扱い
横浜市から引越すとき医療証が使えるのは転出日の前日まで。転出後は医療証を返す(郵送でも可)
横浜市へ引越してきたとき区役所への申請のほか、オンラインでも申請できる。助成は申請を受け付けた日から
古い医療証は使わない

横浜市では、転出日以降に古い医療証を使うと、助成された額を返す必要があるとしています。引越し先で新しい医療証が届くまでは、使わないようにしましょう。

横浜市では助成が「申請を受け付けた日から」なので、引越し先では転入届と同じ日に申請するのがおすすめです。対象年齢や必要なものは自治体によって違うので、引越し先の市区町村で確認してください。

窓口に行く日を1日にまとめる

子どもの手続きの多くは、引越し先の役所でできます。転入届の日に、まとめて済ませると、何度も役所に行かずに済みます。

  1. 転入届(同じ市区町村の中なら転居届)→ 転入届の期限と必要なもの
  2. 家族全員のマイナンバーカードの住所変更 → マイナンバーカードの住所変更
  3. 児童手当の申請
  4. 子どもの医療費助成の申請
  5. 小・中学生がいれば、入学通知書の受け取り

平日に休みを取りにくい人は、平日に休めない人の引越し手続きも参考にしてください。

よくある質問

引越し前に、引越し先の保育園に申し込める?

申し込める自治体があります。横浜市では、利用開始日の前日までに転入予定であるなどの条件を満たせば、引越し前でも申し込めます。賃貸契約書のコピーなど、転入予定であることがわかる書類が必要です。

同じ市内の引越しでも転校になる?

学区(通学区域)が変われば転校になります。学区が変わらなければ、同じ学校に通い続けられます。

医療費助成の医療証は、引越し後も使える?

横浜市の場合、使えるのは転出日の前日までです。引越し先で申請して、新しい医療証を受け取りましょう。

まとめ

  • 保育園は、引越しが決まったらすぐ引越し先の自治体に確認。引越し前でも申し込める自治体がある
  • 小・中学校は、今の学校の書類 → 役所の入学通知書 → 新しい学校の順番
  • 高校は転入学の選抜があるので、決まったらすぐ相談
  • 児童手当は15日以内、医療費助成は引越し先ですぐ申請。転入届の日にまとめる

あわせて読みたい

参考:こども家庭庁「児童手当制度のご案内」/横浜市「市立小・中学校の転校の手続きについて教えてください。」/横浜市港北区「横浜市外の学校から横浜市立小・中学校に転入学する手続き」/横浜市保土ケ谷区「保育所等に在園中・内定中の方」/横浜市「横浜市の保育園の申し込みまるわかりガイド」/横浜市「小児医療費助成」/横浜市「小児医療費助成制度の対象者ですが、横浜市から他市区町村へ引越します」/神奈川県「転編入学情報センター」/神奈川県「令和8年9月1日付け公立高等学校転入学・編入学者の選抜の実施について」